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フェス好き看護師が教えるフェスでの体のトラブル&対策

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夏を過ぎてもまだまだフェスシーズンは続きます。少し涼しくなった秋にはキャンプインフェスも増えてきます。せっかくですから、体調を気にせず楽しく過ごしたいですよね。というわけで今回は、週末はFestivalLifeスタッフ、平日は看護師として働いている筆者が、これからの季節に気をつけたいアウトドアでの病気(むしさされ、低体温症、急性アルコール中毒)とその対処法についてご紹介します。

1.むしさされ

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夏を過ぎたと言えど、虫もまだまだ元気な季節。ひとくちに「虫」と言っても、種類も様々。幾つか例と予防&万が一刺された場合の対処法をご紹介します。

◆代表的な虫は?

    ☆ブヨ
    自然豊かな場所に生息し、朝夕にしばしば現れます。刺された時は、わずかな痛みと少量の出血があり、数時間後強い痒み、赤みや腫れが出現します。(個人差があります)

    ☆ハチ
    9月の野山は、ハチのシーズン。初めて刺された時には、痛みや赤みが出現して1日以内に軽減しますが、2回目以降はアレルギー反応によって強い腫れを生じたり、ショックと呼ばれる致死的な状況に陥ることも。

    ☆蚊
    夏が過ぎてもまだまだ見かける蚊は、二酸化炭素(炭酸ガス)、あたたかいものが大好き。大好きな音楽で踊って、食べて呑んでいるあなたは、蚊の大好物です。
     
    ☆ガ
    灯りの周りをバサバサ飛びまわり、そこにいる人を恐怖に陥れるいきもの、ガ。いくつかの種類のガでは、幼虫にも成虫にも有毒の毛があり、刺さるとかゆみの強いじんましんのような症状や赤いブツブツが出来ることもあります。

◆対策方法

    定番の底力「虫よけスプレー」
    虫よけスプレーは必須アイテムです。スプレータイプ・ミストタイプなど様々です。薬効を効果的に発揮するためには、こまめな塗り直しが大事です。

    キャンプなら「蚊取り線香」
    火を使えるキャンプサイトなら、蚊取り線香も効果を発揮します。低価格かつ状況に応じて増やせるのでフレキシブルに対応出来ます。

    極端な薄着にならない。
    真夏のピークは過ぎたのでおそらく極端な薄着にはならないと思いますが、肌の露出には気をつけましょう。

    心配性なあなたに「ポイズンリムーバー」
    1000円~3000円台と少し高めだけれど、刺された直後に使えば虫刺されによるかゆみや腫れを軽減してくれます。お守りとして持っておくのはアリです。

◆万が一刺されたときは…

    悪化するので、患部を掻かないでください。抗ヒスタミン剤とステロイドを配合した薬を塗ると効くものもあります(例えば、蚊、アブ、ガ)。「いつもと違う」「なんだか気分が悪い」という時は、救護室へ行きましょう

2.低体温症

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まだ昼間は暑いし、大丈夫。そう思っても、山や海辺の朝晩は案外寒いです。寒さに曝され続け、自力で体温調節をするのが難しくなった状態を低体温症と言います。

◆症状

    まずは、震えからはじまります。もっと体が冷えると震えなくなり、意識がもうろうとしたり、体の循環が悪くなったりします。

◆対策

    救護所へ行く
    低体温は、軽度(震えのあるうち)は保温が有効ですが、中度(震えなくなる)を越えると保温が逆効果になることもあります。心配な時は、救護所へ行くor対象者を連れて行きましょう。

    服を制する者が、寒さも制す
    都市型フェスもあるけれど、山中や海辺が会場となりがちなフェスでは備えあれば憂いなしです。晩夏~初秋でも、ダウンジャケットがあると安心です。アンダーウェアには、ヒートテックなどの機能性インナーを。重ね着することで、服と服の間に暖かい空気の層が出来て、体を効果的に保温できます。

    ちゃんと食べる
    体が冷えたら、糖分の沢山入った温かい飲み物でカロリーを摂って、体が熱を作る原料を補給しましょう。心も体もほっとします。カフェイン・ニコチン・アルコールは体を冷やすので、不調な時にはオススメできません。

    温めるなら「首・ワキ・股の付け根」
    全身を保温するのが大事ですが、これらの個所には皮膚の近くに太い動脈があります。外部から血液を温めることにより、温まった血液が全身を巡り、効果的に保温します。

    とにかく「濡れない、濡らさない」足元まで気をつけて
    濡れて風に当たれば、体温は簡単に奪われていきます。着替えを多めに持って行きましょう。忘れがちなのは、足元。ひたすら冷たいし、ふやけて皮が軟らかくなって靴ずれ…といった二次災害も起こります。寒くて痛いのは堪らないです。膝まである長靴をおすすめします。

◆あると便利なアイテム

    テント用の防寒用マット、カイロがあると安心です。

3.急性アルコール中毒

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日常から離れた至高の楽園、それがフェス。フードも美味しいし仲間もいるし、開放的な気分になってついつい呑んでしまいますよね。

◆原因・症状

    アルコールを短時間に多量に摂取し、体内での分解が間に合わずアルコールの血中濃度
    が上昇。その結果、脳の機能が麻痺します。吐き気、頭痛からはじまり、悪化すると意
    識が無くなったり血圧が下がったりします。場合によっては、病院へ搬送し、点滴が必
    要になったりします。

◆対策

    とにかく呑みすぎないこと。呑む時は「チェイサー」も
    アルコールには利尿作用があるため、脱水になります。アルコールの血中濃度の上昇によって急性アルコール中毒の症状が出てくるので、ノンアルコールのドリンクも時折飲んで、薄めましょう。

    呑みすぎたら、体外へ出す
    言ってることは上と同様ですが、やり方は1つじゃないです。薄めるだけじゃなく、出しましょう。

    明らかに泥酔している人がいたら、絶対に1人にしない
    アルコールにより一時的に判断能力が低下しており、足元のふらつきによる転倒、盗難といった二次被害に遭う可能性が高まっています。付き添えそうな場合は付き添ったり、出来ない場合はスタッフに繋いでください。

***

いずれの場合も、危険だと思ったら救護所へ行きましょう。医師や看護師といった医療知識のあるスタッフが、必ずいます。そして、時に自己判断はアテになりません。仲間に言われたら、自分を疑ってみて下さい。その慎重さがあなたを救います。そして、周りで明らかに調子の悪そうな人がいたら声をかけましょう。これからも引き続き楽しいフェスの季節をお過ごしください。
 

Text by Rinko Enjoji
Photo by アリモトシンヤ

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