外務省は5月18日、次期パスポートの基本デザイン24種を葛飾北斎の「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」に決定したと発表しました。
パスポートの表紙は現在と同様ですが、それ以外の全ページは異なるデザインになります。
見開きごとに「冨嶽三十六景」の各作品が掲載されます。
「日本的なデザイン」のコンセプトをもとに検討が重ねられた結果、「冨嶽三十六景」は世界的にも広く知られていること、また富士山がメインモチーフであることが日本を代表する浮世絵という経緯で採用されました。
※「富嶽」とは富士山のことを指します
各ページの異なるデザインとすることは偽変造対策にも有益であり、2020年東京オリンピック・パラリンピックを念頭に、その前年の2019年度中の導入を目指しています。
「冨嶽三十六景」とは、葛飾北斎(1760-1849)の代表作にして、浮世絵風景画の代表作。
天保2年頃に起筆されたこのシリーズは、それぞれの個性的な富士山のデザインが大変人気を呼び、同時期のシリーズ「東海道五十三次」と共に、浮世絵を在り方を確立しました。
1 青山円座松
(あおやまえんざのまつ)
2 江都駿河町三井見世略図
(えどするがちょうみついみせりゃくず)
3 江戸日本橋
(えどにほんばし)
4 隠田の水車
(おんでんのすいしゃ)
5 御厩河岸より両国橋夕陽見
(おんまやがしよりりょうごくばしのせきようをみる)
全24作品はコチラよりご覧ください。
画像および記事参照:次期パスポートの基本デザインに使用する冨嶽三十六景24作品