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「悪しからず」は目上の人に使ってもいい?悪しからずの意味と使い方

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普段生活をしている中で、敬語や謙譲語など使い方を間違えているのでは?と考える場面は多くあります。そんな中で、ビジネスシーンや街中などで見かけるのが、「悪しからず」というフレーズです。日常会話の中ではあまり出てくることがないことから、いざ使おうとするとこの場面で使っていいものなのか?相手によっては失礼になるのでは?と疑問に思ってしまいます。

ここでは、

  • 悪しからずとは?
  • 悪しからずは目上の人に使っても大丈夫?
  • 「悪しからずご容赦下さい」の使い方
  • 「悪しからずご了承下さい」の使い方
  • 悪しからずを使うときの注意点
  • 悪しからずの類語・言い換え
  • 悪しからずを英語で言うには?

についてまとめてみました。

悪しからずとは?


ビジネスで使用するメールや街中の張り紙、ポストに投函されたダイレクトメールなどで、見かけることがある悪しからずにはどんな意味があるのでしょうか。まずは悪しからずという言葉の正しい意味を理解しましょう。また悪しからずという言葉の成り立ちを知ることで、相手に与える印象などもわかるようになります。

悪く思わないで欲しいという意味

悪しからずの言葉の意味は、相手の意向に添えないことから申し訳ないという気持ちを表しています。もっと簡単に表現するのであれば、要望を受け入れられないことを悪く思わないで欲しいというニュアンスになるのではないでしょうか。相手の要望を断る際に使われますが、できるだけ相手に不快感を与えることがないように配慮することができる言い回しです。

古文から成り立ち「ず」は否定形

悪しからずの最後にある「ず」は、古文では終止形や連用形などでも使用されていますが、助動詞として「ず」を使用することで、未然形として打消しを意味しています。現代で言えば「~ない」、「not」となり、できないなどの否定形となります。伊勢物語 九の一文を例文とするならば、「京には見えぬ鳥なれば、みな人は知らず」を訳すと「都では見かけない鳥であるので、そこにいる人は皆知らない」となります。

悪しからずは目上の人に使っても大丈夫?


古文で否定形を表す「ず」が使われていることから、悪しからずを使うシーンとしては断るシーンになりますが、では、目上の人に使用するのは間違っていないのでしょうか。悪しからずという言葉は目上の人に対して失礼になるのでは?と思う人もいるでしょう。そこで、ここでは悪しからずを使う際の相手への配慮も含めて紹介します。

悪しからずは失礼な表現ではない

否定を表し、相手の意向に添えないことをお詫びするのが、悪しからずであることから、悪しからずだけを使用しても目上の人に失礼になることはありません。断りを入れるときに悪しからずという言葉を添えるだけで、自分の気持ちを相手に伝えることができます。ですが、なんとなく自分が悪しからずという言葉を他人に使われたり、張り紙やダイレクトメールなどに書かれているのを見ると、なんとなく違和感を感じるという人もいるのではないでしょうか。

古文では、否定形として使われていても現代用語ではなかなか使用する機会がない「ず」が使われているのも理由の一つです。そこで、できるだけ違和感を感じさせずに悪しからずを使用する方法があります。

悪しからずに言葉をプラスして使うのがベター

なんとなく悪しからずという言葉に違和感を感じたことがあるという人も多いことから、悪しからずを使用するときは、悪しからずにさらに言葉をプラスして使用してみましょう。悪しからずだけでも申し訳ないという気持ちを伝えることはできますが、言葉をプラスすることで悪気はない、詫びているという気持ちをさらに伝えやすくなり、違和感も減らすことができます。

「悪しからずご容赦下さい」の使い方


悪しからずでも申し訳ないという気持ちを伝えることができますが、さらに相手に自分の気持ちを伝える意味で「ご容赦下さい」というフレーズをプラスしてみましょう。ご容赦下さいというフレーズをプラスすることで相手にどんな印象を与えることができるのか、また実際にどんなシーンで使用されているのかを紹介します。

期待に沿えず申し訳ないという気持ち

ご容赦下さいは、相手の意向に添えない場合や過失に対して、大目に見て欲しいという意味を持っています。例えば、自分のミスに対して許してくださいというニュアンスで使われることが多く、悪しからずにプラスすることでさらに丁寧に断りを入れることができます。ご容赦くださいの類義語としては、お許し下さいがあり、これから予測されるであろう過失に対しても事前に断りを入れる意味で予防線としても使うことができます。

例文・在庫不足のため出荷できません。悪しからずご容赦下さい。

予防線として使用することができることから、悪しからずご容赦下さいというフレーズは、例えば在庫不足で出荷することができない可能性を考えて、悪しからずご容赦下さいと使われることが多いです。在庫が不足可能性を考えて、事前に断りを入れておく意味で使われています。

「悪しからずご了承下さい」の使い方


ビジネスメールなどで使われることが多いのが、「ご了承下さい」というフレーズです。悪しからずにご了承下さいをプラスすることで、どんなニュアンスになり、相手にどんな印象を与えるのでしょうか。ここでは、「悪しからずご了承ください」の意味や使い方を紹介します。

悪意はないが望ましくない状況のときに

ご了承下さいの了承には、事情を汲んで納得するという意味があり、下さいをつけることで理解してもらい受け入れて欲しいという意味になります。ご了承下さいを使用するときは、理解してもらうために相手を納得させる説明が必要であり、こんな理由のため相手の要望に添えることができないという場合に、悪しからずご了承下さいという一文を使用します。

また目上の人に対して、悪しからずご了承下さいを使用する場合は、ご了承願います、ご了承のほどお願いいたしますなど、下さいが一方的に受け止められてしまう印象をなくすために、丁寧な言葉使いに変えることで違和感なく使用することができます。

例文・悪天候のため早期終了となりますこと、悪しからずご了承下さい。

悪しからずご了承下さいというフレーズは、どんなシーンで使われているでしょうか。使われている例えとしては、「悪天候のため早期終了となりますこと、悪しからずご了承下さい」という一文を挙げてみましょう。この一文の意味合いとしては、イベントの開催などが悪天候で継続できなくなった場合は、早めに終了する場合があり、こちらを理解した上でご参加下さいという意味合いです。悪天候によりという理由づけのあとに悪しからずご了承下さいをつけることで、相手を納得させる説明とお詫びを伝えることができるようになります。

「悪しからずご承知おきください」の使い方


ビジネスのシーンで、見かけるのが「悪しからずご了承おきください」というフレーズです。ご了承に「おきください」というフレーズがつくことで、どんな意味を持つフレーズになるのでしょうか。また目上の人へ使う場合など、ここでは「悪しからずご了承おきください」の使い方について紹介します。

意に反して状況が悪くなりそうなとき

悪しからずご了承おきくださいという表現は、事情を説明した後に使うことが多い表現です。これは後から事前に説明がなかったと相手側から言われた場合を想定して、使用する表現であり、意に反して状況が悪くなりそうなときに使用します。

例文:手作りのため、見本と違うこともあります。悪しからずご承知おきください。

悪しからずご了承おきくださいを使用する際の例文としては、「手作りのため、見本と違うこともあります。悪しからずご了承おきください」となります。これは手作りであることから、見本とは違うことを知っておいてくださいという意味合いになります。

意味合いを考えてみると、どうしても強制するようなニュアンスを感じることから、実は敬語としては不適切な表現になります。このことから、ビジネスシーンなどでよく使われているフレーズですが、目上の人に使用するには適しておらず、もし目上の人に悪しからずご了承おきくださいと使用するのであれば、ご了承おきくださいを「お含みおきください」に変えるのがベターです。

悪しからずを使うときの注意点


相手の意向に添えることができず申し訳ないという気持ち、を表す表現として使われているのが「悪しからず」ですが、受け取る側によっては、あまりいい表現ではない、好ましくないと捉えられる場合があります。受け取る側を不快にさせることがないよう、悪しからずを使用する際の注意点を知っておきましょう。

言い訳ととらえる人もいる

悪しからずという表現に対して、受け取る側によっては「私は悪くない」というようなニュアンスで、言い訳のように取られてしまう場合があります。丁寧に伝えたつもりでも、相手がよくないという印象を持っていると逆に不快にさせてしまう可能性があるので注意が必要です。

言葉を添えることが大切

申し訳ないという気持ちを伝える意味で使用する悪しからずも、それだけでは相手によっては不快な印象を与えてしまう可能性があります。ですから、悪しからずにご了承ください、ご容赦くださいなどの言葉を添えることで、さらに丁寧に相手に気持ちを伝えることができるようになるので、悪しからずだけで使用せずに言葉を添えるようにしましょう。

文末で使うのは失礼な印象を与えることに


相手側の意向に添うことができない気持ちを表現する「悪しからず」というフレーズですが、使い方を間違えてしまうと非常に失礼な表現になってしまう可能性があります。失礼な表現として多いのが、悪しからずを文末で使う場合です。悪しからずは相手を気遣う言葉ですが、文章を悪しからずで結んでしまうと、高圧的で一方的な印象を与えてしまいますし、中には嫌味と捉えてしまう人もいます。悪しからずは文末に使用するのを避けるようにしましょう。

相手によっては使わないほうが無難かも

悪しからずというフレーズは、基本的に目上の人などに使用しても問題はありませんが、中には使用されることで不快に感じてしまう人も存在することから、相手をよく知っているという状況で使用するのが好ましいですし、相手によっては使用しないようにするのが無難な場合もあります

悪しからずの類語・言い換え


相手によっては、悪しからずというフレーズは不快な印象を与えてしまう可能性があることから、悪しからずを敢えて使用せずに悪しからずの類語や言い換えを使用するのも一つの方法です。ここでは、悪しからずの代わりに使用することができる類語や言い換えを紹介します。

何卒

悪しからずの類語、言い換えとして使用することができるのが、「何卒」というフレーズです。ビジネスシーンなどでも見かける機会が多いのではないでしょうか。何卒にはどうぞ、どうかなどの意味があり、よろしくお願いしますというフレーズも何卒をプラスすることでさらに丁寧な言い回しにすることができ、相手を敬った表現に変えることができます。

恐縮でございますが

恐縮という言葉には相手に迷惑をかけてすまない、相手から厚意を受けた際に感謝を伝える際に使われています。悪しからずの言い換えとして使用する場合は、申し訳なく思うことを伝えることができる言葉であり、恐縮でございますがという言い回しになります。恐縮という言葉に、申し訳なく思うという意味が含まれていることから、相手への配慮を示すことができます。

申し訳ございませんが


申し訳ございませんがというフレーズは、相手の意向に添うことができないときにクッション言葉として使用することができます。申し訳ありませんのありませんの部分を、ございませんに変えることで、さらに丁寧に伝えることができ丁寧さの度合いが強く出るフレーズになります。目上の人にも失礼になることなく使用することができるので、悪しからずの代わりに使いやすいフレーズです。

せっかくですが

遺憾の気持ちや残念に思う気持ちを相手に伝えることができるのが、「せっかくですが」というフレーズです。ビジネスシーンなどでは相手の申し出を断る際などに使用されており、悪しからずとせっかくですがという言い回しに変えることで、相手の気持ちを損なわずに断りを入れることができます。

悪しからずを英語で言うには?


ビジネスシーンなどで広く使用されることが多い悪しからずですが、シーンや企業によっては英語で悪しからずという気持ちを伝えなければならない場合もあるのではないでしょうか。そこでここでは、悪しからずを英語で言う場合を紹介します。

I hope you understand

I hope you understandは相手の要望に応えることができない場合に末尾の一文として使用されている言い回しです。相手に一方的な印象を与えることなく、使用することができる便利な一文であり、「ご理解いただければ幸いです」という意味を持つことから、I hope you understandとお願いすることで相手に反発されにくい利点があります。

I hate to say this, but

I hate to say this, butはビジネスシーンで使用することができる、丁寧な英語表現です。Hateには大嫌いという表現が含まれていることから、あまりいいイメージがないのではと思う人もいるでしょう。ですが、実はとても丁寧な表現ができる一文であり、意味としては「これを断るのは非常に嫌なのですが」となります。とても言いにくいことですがという意味に捉えることもできることから、相手へ配慮した丁寧な英語表現として使用することができるようになります。

Unfortunately


Unfortunatelyという単語には、不運にも、不幸にも、あいにく、遺憾ながらなどの意味があることから、悪しからずというフレーズの英語表現として使用することができます。英語表現の中では、残念ながらの一般的な表現として使用されており、ほとんどどんな状況でも使用することができます。

No offense, but

No offense, butも、悪しからずの英語表現として使用することができるフレーズです。もともとoffenseには攻撃や侮辱、悪意、気を悪くさせるなどの意味がありますが、No offense, butという一文になることで、「悪気ないんだけれども、気を悪くしないでほしい」という表現をすることができるようになります。

まとめ

普段から見かけることが多い「悪しからず」というフレーズですが、基本的には相手に申し訳ないという気持ちを添える表現です。しかし使用する状況や相手によっては間違った使い方になる可能性も考えられることから、普段何気なく使用していたという人も、もう一度使用している状況や相手のことを考えることで、さらに相手側に配慮した正しい使い方ができるのではないでしょうか

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