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現代の生き方は縄文人に学べ。文化研究所所長が語る合理性を超えた非合理性の重要さとは TEDxSapporo

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私たちの普段の世界観が 合理的・科学的・経済的であることに対して、 縄文人の神話的世界観とは、 非合理的・非科学的・非経済的な物の考え方である。 人間は、命に限りがあることを知っていた。 死にたくないからこそ、 だからこそ、 死なないものにすがったのだ。 それは、満ち欠けを繰り返し消えることのない「月」であり、 脱皮を繰り返し生き続ける「蛇」でもあった。 「月がもたらす水を運ぶのが蛇」と考えられていた縄文時代。 この考えは、実は今の私たちの暮らしの中でも、 知らない間に浸透している。 水道の「蛇口」や、 お酒を飲むときの「蛇の目茶碗」、 雨のときの「蛇の目傘」。 これらの名称からみても、 水と蛇が関係していることが伺える。 水と蛇の関係はわからなくても、 ちょっと奇妙な「蛇の口」と書く蛇口を、 私たちはそのまま、 名前を変えることもなく自然に受け入れている。 私たちの脳には、 神話的思考が残っているのだと、大島氏は言う。 世界でも日本でも、医科大学のエンブレムには、 ほとんどのところで蛇が使われている。 やはりここでも不死の蛇にすがっていることがわかる。 神話的世界観は、私たちの脳の中に、 インプットされている。 だから、科学的には説明のつかない行動をとることもあるのだろう。 縄文人は合理的な思考ができなかったのだろうか? いや、そうではない。 あえて、合理的な思考をしないと決めて生きていたのだ。 それも1万年もの長い間である。 だが、いつしか私たちは、自然というもの対して、 手をかけるようになり、 合理的思考になり、 神話的思考を嫌うようになっていってしまった。 こうした結果、 世界中で様々な悲劇が繰り返されるようになってしまった現代。 もしも、全てが合理的思考になり、 人類が神話的思考をなくしたとき、 人類は滅亡するだろう。 大切なのは、科学的世界観と神話的世界観とのバランス。 「roll over 縄文人!」 1万年も自分たちの意志を貫いて生活してきた縄文人。 彼らの思考が非合理的だったとしても、 その強靭な意志の強さは、 おそらく合理的を越えるものだったに違いない。 (プロフィール) 伊達市噴火湾文化研究所所長 大島 直行 氏 1950年、北海道釧路管内標茶町生まれ。 東洋大学文学部史学科を卒業後、 千歳市役所を経て札幌医科大学助手として人類学、解剖学を研究。 1995年より伊達市にて史跡・北黄金貝塚の整備、遺跡調査に携わるほか、 全国初の行政による研究所を立ち上げ、 音楽や絵画などの芸術をも含む総合文化行政に積極的に関わってきた。 縄文人の「心」に迫るため、従来の考古学の枠を越え、 文化人類学、宗教学、民俗学、脳科学などを援用した考古学研究に挑む。 縄文文化を新たな視点で読み解き、 人間の根源や縄文文化の持つ高い精神性に着目した研究を展開する一方、 その成果を普及・啓発するため、北海道各地において市民縄文会の設立に尽力。 北海道考古学会会長、日本考古学協会元理事、日本人類学会評議員。 近著に『対論・文明の原理を問う』(共著、麗澤大学出版会、2011)、 『月と蛇と縄文人』(寿郎社、2014)。 (出典元:TED CONFERENCES, LLC)

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