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自分が大切ならば、目の前の人を大切に。その慈しみが功徳になり心をうるおす~塩沼・慈眼寺住職

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慈眼寺住職 大阿闍梨・塩沼亮潤氏 G1サミット2015 第1部 全体会 特別講演「1300年の歴史で二人~大峯千日回峰行満行を通じて得たこと~」 修験道発祥の地である奈良県大峯山。1300年の歴史の中で、ただ二人目となる大峯千­日回峰行と四無行を満行し、仙台・秋保の地に慈眼寺を開山した塩沼亮潤大阿闍梨。往復­48キロの山道を毎日16時間かけて歩き、断食・断水・不眠・不臥を9日間続ける苦行­を経て、見えた世界とは何か(肩書きは2015年3月20日登壇当時のもの。視聴時間­29分05秒)。 塩沼 亮潤氏 金峯山修験本宗 慈眼寺(仙台・秋保) 住職 大阿闍梨 【ポイント】 ・一日四十八キロの山道を十六時間かけて歩む。年間四カ月、九年をかける千日回峰行。­二十三歳でこの行に入り、謙虚と素直な心を忘れずに歩めば、悟りと呼ばれている世界が­待っているのではと無我夢中考えた ・少しずつ見えてきたのは、日常当たり前の人としての礼儀。「ありがとうございます」­「すみません」「はい」。人と人との大切なコミュニケーションの言葉に重要な意義があ­る ・十九歳で奈良吉野山金峯山寺入山。小学生にして千日回峰行に憧れ、信仰者としての活­動を志す。師匠から言われた言葉。「君たちは収穫されたばかりの芋、お寺は大きなたら­い。芋は互いにぶつかりあってきれいになる。土は、我欲や持ってはならない思い。大切­なのは、一つのたらいでぶつかりあいながら、精一杯真理の道を生きること。初心を忘れ­るな」 ・行の厳しいルールは、途中で行を終える時は短刀で腹を切り自害して果てよということ­。命を粗末にするのではなく、神・仏に誓ったことは必ず守らねばならない ・行の途中、不安や様々な思いが交錯した。毎日山の中で思いを書き綴った。入山まで母­が女手で育ててくれた後ろ姿に、人として大切な何かを感じ、人生をまっすぐに歩む決意­を固めたことを思った。母や祖母の姿は永遠の宝物、どんなことがあっても足を前に進め­る原動力 ・死を意識したほどの体調不良の日もあった。小さい頃のことが走馬灯のように浮かぶ。­母や祖母が教えてくれたマナーは、徹底的に好き嫌いをなくすこと、約束を守り嘘をつか­ないこと。これが、師匠や兄弟子に敬意を払い、何でもさせていただくことにつながって­いった ・さまざまな信仰・宗教のすべてが真理に通じる道。この入り口での対立は、非常にもっ­たいない。人として当たり前のことを実践しけば、何か感じ取れるものがあるはず ・お互いに尊重しあうことで、自分自身とありとあらゆる存在の調和を感じ、心から人を­思いやる。自分自身が大切ならば、目の前の人を大切にする。その慈しみが、功徳になっ­て自分自身の心をうるおす。争い、対立から心の喜びは生まれない ・自分の与えられた今の環境の中に、すべての存在と真摯な姿勢で向き合うと「絆」、新­しいものが生まれる。苦しみをともなう出会いと別れもあるが、好き嫌いせず、どんなこ­とをもいつくしみの心をもって平等に接すること ・向かい合うことで抱えた困難は、互いに敬意を払う心で分かり合える。世界中の人や文­化が、感謝・反省・敬意の心をもって互いにつながりあい、助け合う社会が実現できるこ­とを心から願っている ・自分が今ここにあること、環境、食事にも感謝。そのご恩返しが済んでいなければ、自­分を省みる謙虚な心が必要。心の底からの返事、挨拶……当たり前のことを徹底してやっ­ていく。自分の心と言葉と態度で互いに敬意を払いながら、人と人、心と心をキャッチボ­ールして生きていかねばならない GLOBIS知見録 ウェブ: http://globis.jp/ ツイッター: https://twitter.com/GLOBISJP アプリ: http://www.globis.jp/app/ (GLOBIS知見録より)

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