寝ている間に記憶が定着する仕組みの一端を解明したと、広川信隆・東京大特任教授(細胞生物学)らのチームが米科学誌ニューロンに発表した。睡眠中やリラックスしている時ほど、記憶の保存に関わっていると考えられる脳の神経細胞の接合部(シナプス)に接着分子が多く運ばれ、神経細胞同士の結合が強まっていたという。 生物には、生命活動に必要な物質を体のあちこちに運ぶ役割のたんぱく質が数十種類あり、「分子モーター」と呼ばれる。チームは、細胞同士を接着する分子「Nカドヘリン」をシナプスへ運ぶ分子モーター「KIF3A」に注目...
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